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石の家は寒い、木の家は暖かい

石の建物にあこがれて、古いファームハウスを買いました。屋根もなく、木が生え、壁につたがびっちりと生えいました。20年以上も誰も住んでいない家でした。過去住んだ2軒の家は、どこからか、冷たいすきま風が入ってきて寒い家だったので、今回は暖かい家にするのが、夢でした。ですから、多くの漆喰を使い、窓は2重半の厚いガラスを使いました。家の半分は床暖房です。

しかし、どんなに火を炊いても、冷たい空気がどこからか入ってきます。家を直してから3年半が立ちますが、未だに冬になると北の壁はしめってきます。石の家は夏の間も、薪オーブンが必要です。冬の間は、家族のみんな厚い洋服を着ています。友人宅に行くと、なぜか、洋服を数枚脱ぎたくなるのです。でも、こんなものだろうと思っていたのです。

ところが木で作られ、壁や屋根にたくさんの断熱材を使った山小屋に、カーペットを敷いたら驚くほど部屋が暖かいのです。カーペットを敷く前は、板床から冷たい空気が入ってくるためにとても寒かったのですが、カーペットを2重に敷いたことで、冷たい空気は完全に遮断されました。この山小屋、長さが12m、縦6m、高さが4mありますから、結構広いのですが、家の中にある小さな薪ストーブと同じ大きさのストーブを炊いているのに、温度が高くなります。室温18度でも、隙間風が吹いてこないので、とても暖かいのです。まるで、ホテルにいるようです。

そこで、気がついたこと。
石の建物は素敵ですが、石を使っている限り、決して暖かい家を作ることはできないこと。または、恐ろしいほどの、燃料を使い暖めるしかないのです。先日の寒気団がきていたころ、室内の壁を触ると、外にいるようなほど冷たかったのです。つまり、石が家を冷やしているのです。冷蔵庫に住んでいるようなものです。

夫とどうしたらよいかいろいろ話しあいましたが、例えばコンクリートを漆喰の代わりににつかったどうか?(石で作られた家は、いつも少しずつ動いているということなので、コンクリートを使ってしまうと、亀裂が入り、そこから水分が入り、室内の木材を腐られてしまうのです)など、話合いました。

この家を直しているとき、村の石工の人が、「年をとったファーマーがみんな新しい、醜いバンガロー(1階建ての家)に引っ越してしまうんだ」と話してくれましたが、その理由が今はっきりしまいした。伝統的な石の家は寒いのです。新しい材料を使った現代の家は、熱を外に逃がしません。それなので、暖かいのです。

実際に、住んで見ないとわからない、事実です。

エコの暮らしをする人達の中で流行っている、「わらと漆喰の家」がもっとも暖かく、小さな薪ストーブだけで、生活できるといいますが、次は、これしかないでしょうか?

今日は、なぜかブログに写真を載せることができませんでした。
Commented by Tiger2 at 2010-01-21 00:46 x
冗談ではなく本当に、「わらと漆喰の家」が正解かも知れませんね。
私は近代的な家が好きなのでこの寒い冬でも結構暖かく時には半袖でいます。
Commented by eithbed at 2010-01-21 23:17
tigerさん
いいですね。そんなに暖かいところに住んでいるのですね。
人生は学ぶことばかりだと、つくづく思うばかりです。以前は夫の母が、新しいフラットに引っ越すと言ったとき、「なんでー」と思ったのですが、最近はそんな気持ちも変わってきました。年のせいでしょうか?
Commented by Llwynbedw at 2010-01-22 18:45 x
Eithbedさんの石の家から、北へ15キロ離れたところに石の家を保有しています。私たちの石の家は普通のガス集中暖房で暖かいです、真冬でも(薪ストーブもありますが、雰囲気作りのためだけ)。「石」か「木」という単純な問題ではないと思います。断熱材はちゃんと入れたとか、隙間をすべてつめたのか、というのもたいせつですが、物件が置かれている場所(situation)も非常に大きな役割をはたしています。山の上にあるか谷にあるか、海の近くにいるか奥地にあるか(後者のほうがかなり寒い)、南向きか北向きetc。子供の時もウェールズの古い石の家に住んでいました(何件も)が、これもcosyでした。寒い石の家も存在するのは事実ですけれど、「石だから」という解釈に疑問をもっています。でも、冬が大変そうですね。
Commented by eithbed at 2010-01-25 20:11
Llwynbedwさん
暖かい石の家。いいですね。
うちも、暖かくしようと思えばできるのですが、エコの生活でできるだけ薪や石炭を使わず、なるべく少ない燃料で生活したいと言うこともあります(セントラルヒーティングもないですし)。確かにうちは西風が強く、風の影響は強いですね。

Llwnybedwさんのおっしゃる通り、場所にも関係があるのかもしれませんね。
by eithbed | 2010-01-20 22:25 | 自然な暮らし | Comments(4)

妖精の国ケルト文化が今でも残る南西ウェールズ。大自然に囲まれての環境にやさしく、目覚めの意識を探索の毎日です


by Amakamu(あまかむ)
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