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火曜日は精油、浸出油つくり

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野生のラベンダーです。修道所の近所の道で摘みました。4回目の滞在ですから、どこに何がはえているか大体わかっているので、見つけるのは簡単です。野生または、真性ラベンダーというこの種類、フランスのラベンダー畑の写真にみられるように色も濃くないし、花も大きくありません。観光写真に見られるのは、ラバジンと呼ばれる改良種であり、香水産業が精油を大量安い値段で取るために改良された種です。ですから、アロマセラピーなどで使われるときは、ラベンダー・オーガスティフォリアとラバジンと使い分けるわけです。
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右から2番目の女性が、イギリス大御所のアロマセラピストシャーリー・プライスさん。もう10年ほど前に、彼女の本をとても気にいり、その後2冊翻訳させていただきました。それからの縁で、現在では、このツアーに2年置きに、通訳で参加させてもらっているわけです。

この日は、まずみんなでシャーリーさんと、だんな様のレンさんが採ったセントジョンズワート(オトギリソウ)の花を切りとり、浸出油を作りました。セントジョーンズワートは、花に小さな黒っぽい斑点があり、これをつぶすことで赤い成分が出てきます。この成分が肌の状態をよくし、また欝などにも良いのです。
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セントジョーンズワートの浸出油。フードプロセッサーで、サンフラワーオイルと混ぜたあと。これを2-3週間日中、太陽の光を十分当て成分を抽出します。
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シャーリー、レン宅の庭のセージを切り取ります。これから精油を蒸留するのです。手を切らないように注意です!!実はレンさんが指を切ってしまい、大騒ぎ。看護婦さんがいたおかげで処置はすぐにすませましたが、結局は病院で数針縫うことにもなったのでした。
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写真にあるように、何箱もセージを集めて、蒸留器にぎっしり詰め込みます。このあと水(またはお湯)を入れて、蒸留が始まります。
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約2時間半後。蒸気になった精油は最後の過程で冷却されこのような水分として出てきます。上に浮いているのがセージの精油です。残りはセージウォーターということになります。
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最後に、精油とセージウォーターをこうして分離させるわけです。参加者19人全員にはこの量じゃもらえないと思ったのですが、賢い別の先生が、「サンフラワーのベースに何滴か入れれば、みんなもらえる」ということになり、めでたし、めでたし、私たちはセージのブレンドと、セージウォーターをお土産にもらうことができたのでした。
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昨日の写真にあったローズの浸出油。こちらもサンフラワーのオイルに浸しました。バラの花と思っただけでうっとりですね。実際ローズの効能もそのうっとりなのです。女性のためのオイルといわれますが、男性にもよいのです。
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ローマンカモミールの浸出油。成分がやさしいので、子供たちにもつかえます。ピーターラビットがレタスを食べ過ぎてお腹をこわしたときに、お母さんがカモミールティーをあげたことで、有名ですね。

一体、どんなに素敵なオイルができるか楽しみです。
Commented by hellebow at 2011-07-07 08:22
蒸留は特別な器具がないとできないけれど、侵出油なら、家庭でもできるかも!オイルって、日に当てると、酸化して悪くなると思ってましたが、侵出油を作るときはわざと日に当てるんですねー。いろいろ興味深いです。
Commented by eithbed at 2011-07-07 13:10 x
hellebowさん
そうなんです。私も最初そう思っていました。ところが、大丈夫なんです。去年は私も畑のセージ、カレンジュラ、ラベンダー、ヒソップを使って作りました。精油よりもちょっとマイルドで、でも成分が溶け込んでいて、とてもよいオイルができましたよ。お勧めです。
Commented by leaf-epi at 2011-07-28 03:41
すごいですねぇ。私もそういう体験がしたいなぁ。うらやましいですっ。ひとつ質問をしても良いですか?イギリスではトラブルがあった時に まず病院に行く前に アロマやリフレクソロジストの所に行って対応するというのは 本当ですか~?
もし そうなら 本当にすてきだなと思います。
Commented by eithbed at 2011-07-31 15:04
leaf-epiさん
コメントありがとうございます。お返事遅れてしまいました。ご質問の件はいいえ、です。もちろん人によります。私たちや、同じような思いの家族は、医者にはすぐ行きません。ホメオパシーなどに、医者の代わりに行く人もいます。

でも、それは一部の人だと思います。一般の人は、医者が大好きです。
Commented by はるぴょん at 2013-11-07 12:31 x
どのハーブでも浸出油作るときはハーブとオイル合わせたものをフードプロセッサーにかけた方がいいですか?(^O^)ドライならハーブだけをフードプロセッサーにかけた方がいいですか?いつもそのまま合わせて毎日振っていただけだったので…。
Commented by eithbed at 2013-11-09 02:28
はるぴょんさん
コメントありがとうございます。写真にもありますが、バラやカモミールはプロセッサーにはかけませんでした。セントジョーンズワート(オトギリソウは、花の繊維を壊すことで赤い色が出てくるために、そのためにやりました。自分たちでするときは、花を切ってからやっています。

でも他の植物は切らなくても大ジョブだとおもいます。

Commented by はるぴょん at 2013-11-09 22:39 x
そうなんですね。ためしにドライハーブのカモミールを少し細かくしたらかさが減る分ハーブたっぷりの浸出油が出来そうです。

知り合いに夜肌が痒くて掻いちゃう人にカモミールとカレンデュラ浸出油を混ぜたもの渡したら楽になったとききましてまた作るときはより良いものをと思いまして。酸化が気になりますが太陽の恵みたっぷりになりそうですね(*^_^*)

セントジョーンズワートの生花で作ってみたいですが中々見かけず…あの赤い浸出油、いつか作りたいです(^o^)
by eithbed | 2011-07-06 17:30 | 南フランス | Comments(7)

妖精の国ケルト文化が今でも残る南西ウェールズ。大自然に囲まれての環境にやさしく、目覚めの意識を探索の毎日です


by Amakamu(あまかむ)
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